~あがり症と姿勢の意外な関係~

人前に出ると緊張してうまく話せない、心臓がバクバクして言葉が出てこない。
そうした「あがり症」のお悩みを抱えている方に、実は“姿勢”が関係しているかもしれない、というと驚かれるかもしれません。

「姿勢なんて関係あるの?」と思う方もいるかもしれませんが、実は姿勢とあがり症、自律神経の働きはとても深く関係しています。

今回は、整体の視点から見る「あがり症と姿勢のつながり」についてご紹介しますね。

緊張しやすい人の共通点は“前かがみ”

あがり症の方の多くに見られるのが、無意識のうちに背中が丸まり、肩がすぼまり、呼吸が浅くなっているという状態です。
これは、身体が「緊張モード」=交感神経優位になっているサイン。

つまり、姿勢が崩れることで、自律神経のバランスも崩れやすくなり、緊張状態が強まってしまうのです。

緊張しているときに自然と身体が丸まり、呼吸が速く浅くなるというのは、動物の「防御反応」にも似ています。
私たちは危険やストレスを感じると、身体を小さく丸めるような姿勢をとることで、無意識に身を守ろうとしているのです。

ですが、それが習慣化してしまうと、身体が常に「戦闘モード」になってしまい、ほんの少しの刺激にも過剰に反応してしまうようになります。

姿勢が変わると、呼吸と自律神経が整う

ここで大切になるのが、「正しい姿勢」に戻すことです。
まっすぐ立つ姿勢は、身体が重力を正しく受け止めることで、全身の筋肉や内臓が自然な位置におさまり、胸が開き、呼吸が深くなりやすくなります。

呼吸が深くなると、今度は副交感神経(リラックスの神経)が働きやすくなり、
緊張状態から脱しやすくなります。

つまり、姿勢 → 呼吸 → 自律神経 → 心の落ち着きという好循環が生まれるのです。

実際、心理療法やパフォーマンストレーニングなどの分野でも、「姿勢と呼吸」はあがり症克服の重要な要素として扱われています。

姿勢と脳の働きの関係にも注目
姿勢と心の状態には、脳の働きという視点でも関係があります。

NASAの研究などによると、宇宙空間では重力がほとんどないため、宇宙飛行士は地球に帰還した直後、脳の処理能力や記憶力、判断力などが一時的に低下することがわかっています。

これは、「重力という刺激」が脳の活性化に必要であることを示しています。
私たちの身体は、重力を利用して立つことで、脳へ適度な刺激を送り、自律神経のバランスや認知機能の調整に役立っているのです。

特に「姿勢が崩れている=重力を正しく受け止められていない」状態が続くと、
認知力や感情のコントロールに関わる前頭前野の働きが低下するという研究もあります。つまり、まっすぐに立つ・座るというだけでも、脳と心を整えるための刺激になっているのです。

姿勢を整える第一歩は「足裏のバランス」から

それでは、実際にどのように姿勢を整えていけばよいのでしょうか?
整体の現場でおすすめしているのが、「足の裏を意識する」ことです。

姿勢の基本ステップ
両足の裏に体重が均等に乗っているか確認する

つま先とかかとの前後バランスを整える

足の内側・外側の左右のバランスも均等にする

背筋を軽く伸ばし、あごを引き、頭が上から糸で吊るされているようなイメージで立つ

こうすることで、無理に胸を張ったり、反り腰にならなくても、自然と重力を受け止めやすい「安定した姿勢」がつくれます。

さらにその状態で深呼吸をしてみましょう。
胸やお腹がスーッと広がって、いつもよりも呼吸が楽になるのを感じるはずです。

この「自然な姿勢で深呼吸」ができるようになると、緊張のスイッチが入りにくくなります。

姿勢と心の関係は“無意識”がカギ

姿勢は意識的に変えるのが難しいと思われがちですが、実は無意識のクセや習慣が大きく影響しています。
あがり症も、考え方や感情のクセだけでなく、身体の状態(姿勢・呼吸・筋肉の緊張)が無意識に心に影響を与えていることが多いのです。
ですので、姿勢を整えることは、「身体から心を変えるアプローチ」になります。

あがり症に悩むあなたへ…まずは姿勢を意識してみましょう
あがり症の克服というと、つい「考え方を変えよう」「気合で乗り越えよう」と思いがちです。
でも、身体が緊張していたり、呼吸が浅かったりする状態では、いくら頭で「落ち着こう」と思ってもなかなかうまくいきません。

だからこそ、まずは姿勢から整えることが、あがり症克服の土台になるのです。

自分は今、どう立っているか?

呼吸は浅くなっていないか?

無意識に肩がすぼんでいないか?

そんな小さな気づきから、少しずつ心の状態も変わっていきます。

おわりに
整体の視点から見ても、「姿勢」は心と体をつなぐとても大切な要素です。

あがり症に悩む方にとって、まず身体の緊張をゆるめ、深い呼吸ができる姿勢を取り戻すことが、
本来の自分らしさを取り戻す一歩になります。

「うまく話せる自分になる前に、落ち着いた身体をつくる」
そんな逆転の発想から、あがり症改善の道がひらけるかもしれません。

※参考文献:

NASA宇宙医学研究:https://www.nasa.gov/hrp/elements/human-health-countermeasures/

JAXA「宇宙医学」重力の健康影響:
https://humans-in-space.jaxa.jp

東京大学 重力と健康研究:
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z1301_00165.html

前庭器官(耳のバランス感覚)が自律神経に与える影響を検証した研究
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9674521/

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自律神経の乱れから腰痛、肩こりまで
大阪城東メンタルヘルス気功整体院
院長  上西 誠

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