第5回:接骨院での修行がスタート
カイロレター連載企画『私の施術家への道』第5回目です!
飽きてきた方もまだお付き合い頂ける方も、時間があれば、読んでくださいね!
学校に入ってから数ヶ月経ち、色々な勉強や技術を学びました。
が、この当時の正直な感想を言うと、「これで本当に食べていけるようになるの?」でした。
患者さんの体調が改善するイメージが学校の授業ではどうしても出来なかったので、
この程度で施術院を経営していけるのかと思ったのです。
一緒に学んでいる同級生もそれは感じているようで、段々学校に来ない人も増えてきました。
私もこの時は悩みました。(やはり確実にお金を稼ぐためにサラリーマンに戻った方がよいのではないか?でも、それなら、前と同じになるぞ!)と色んな考えが頭を過ぎりましたが、ある行動を起こすことを決心しました。
それは、お金のために夕方まで働いている、印刷関係の仕事を辞めることでした。
代わりに接骨院の仕事に就くことを決心しました。
前回の連載を読んで頂いている方なら覚えて居られるかもしれませんが、当初も接骨院関係を探していましたが、どこも不採用という結果でした。
しかし、この仕事を生業としていくなら、生半可な覚悟では難しいと悟りました。
絶対に1日中患者さんの身体を触って、沢山の経験を積む必要がありました。
(その為には、何としても接骨院に入らなければ!)と思った私は、退路を断つつもりで印刷の仕事を辞め、必死に面接に当たろうと思ったのです。
ここまで必死になってもダメなら、その時はこの仕事を諦めようと決心しました。
このタイミングでちょうど、スタッフ募集の接骨院の張り紙が学校の掲示板に!
時給は安いものの、勤務時間も相談に乗ってくれそうだし、自宅からも近いところにありました。
なにより、年齢制限がありません。
「よし!ここだ!」と思った私は、学校を通して面接の約束を取り、
数日後緊張しながら、この接骨院に向かいました。
この接骨院は系列店を沢山持っており、比較的大規模な所です。
約束の10分ほど前に着くと、私の前に二人の青年が座って待っていました。
二人とも私より若い男性です。
そしてひとりずつ順番に面接が行われました。
自然と面接する声に聞き耳を立てていると、この面接する先生がビシビシ厳しい質問をされます。
志望動機を突っ込んだり、履歴書に書いてある治療と無関係の資格を見て、なぜ資格関係の仕事につかないのか?など本人にとって痛いところをついてくるのです。
この内のひとりの方は、「この仕事をする本物の決心があるとは思えない」という理由で履歴書をその場で突き返されていました。
そして私の番になり、やはり鋭い質問をしてきましたが、この仕事に対する覚悟を自分なりに話し、理解して頂けたようで、履歴書を突き返されることはありませんでした。(ホッと一息)
そして数日後にその接骨院から連絡があり、
今度は別の先生と面接することに!
これが最終面接だと思い、緊張して面接に当たったのですが、
これは簡単な仕事に対する確認事項程度の内容でした。
「この世界は体育会系だから、年が下でも先輩の言う事は絶対だぞ」
この言葉が印象に残っています。
でも採用された嬉しさで、
この程度のことは全く気にもなりませんでした。
この時の嬉しさは忘れられません!
この治療院には本当にお世話になりました。
今、私がこうしていられるのも、年齢に関係なく採用してくれた先生の陰です(右の写真がアルバイト先です)。
ここでは治療以外の掃除や気配りなど、まだまだプロの施術家ではなかった私に色々なことを仕込んでくれました。接骨院を辞めた今でも、当時の先生たちと、たまに食事に行ったりして交流を続けております。
少し先に行きすぎたので、話を元に戻します。
この治療院での私の仕事は、まず掃除。
施術時間中は先輩の施術を見て学びながら、患者さんに低周波治療器を取り付けたり、
受付したり、ベットに誘導したりと多種多様です。
そして時間の合間を見て患者さんの身体をほぐす練習を延々と続けていました。
そして半年後いよいよ施術家としてデビューする日がやってきたのです!
今回はここまで!
次回をお楽しみに!!
つづきはこちら!