強い刺激をおすすめしない理由とは?

自律神経との深い関係
皆さんは、こんな経験をしたことはありませんか?
「痛みを我慢してゴリゴリ強く揉んでもらったら、その場は楽になったけど、後から余計につらくなった…」

当院に来られる方からも、そんな体験談をよく伺います。
たしかに、強く押されたり揉まれたりすると、一時的にスッキリしたような気分になりますよね。
でも、それって本当に身体にとっていいことなのでしょうか?
実は、その一時的なスッキリ感には、脳の“ある仕組み”が関係しています。
痛みの刺激で楽になる?その正体は「DNIC」
強い刺激を受けると「DNIC(広汎性侵害抑制調節)」という脳の防御反応が働きます。
これは、新たな痛み刺激を与えると、脳が元々あった痛みを一時的に抑えてくれるという仕組みです。
つまり、強い刺激によって別の痛みを与えられると、一時的に痛みが緩和したように感じるのは、このDNICの作用なのです。
脳内で鎮痛物質(エンドルフィンやセロトニンなど)が分泌されて、痛みを「ごまかして」いる状態ですね。
でもこれは、あくまで一時的なもの。
根本的に筋肉や神経が改善したわけではありません。
強すぎる刺激が引き起こす“揉み返し”の正体
さらに、強い刺激には“揉み返し”というリスクもあります。
実際、強い刺激のあとに数日間筋肉痛のような痛みが続いたり、かえって動かしづらくなった経験がある方も多いのではないでしょうか?
これは、単なる筋肉痛ではなく、筋繊維や皮神経、血管などの組織が傷ついたことによる“損傷”反応です。
厚生労働省管轄の情報サイトなどでも、過剰な物理刺激によるリスクが指摘されています。

また、鍼灸の安全ガイドライン(日本鍼灸師会)では、強い刺激が「自律神経症状(めまい、吐き気、脳貧血など)」を引き起こす可能性があるとも明記されています。
日本鍼灸師会『鍼灸安全対策ガイドライン 2020年版』
https://safety.jsam.jp/_src/6408/guidelines-r2-11-28.pdf
筋肉は「守ろう」として固くなる
さらに強い刺激を繰り返すと、筋肉や身体は「これは危険だ」と判断して、防御反応を起こします。
その結果、筋肉はますます固くなり、血流も悪くなってしまいます。
こうなると、肩こりや腰痛などは一時的に楽になっても、かえって慢性化してしまうという悪循環に陥ることも少なくありません。
自律神経にとっては「やさしい刺激」が最も効果的
人間の身体は、やさしく、心地よい刺激に対して安心し、リラックス状態に入ります。この「安心」が、自律神経のバランスを整えるうえで非常に重要です。
副交感神経が優位になると、血流が改善し、ホルモンバランスも安定。
自然治癒力や免疫力が最大限に引き出されます。
当院では、「脳と神経が安心できる環境づくり」を何よりも大切にしています。
やさしいタッチでも、深いリラックスに導かれることで、自律神経の調整が進み、肩こり・腰痛・不眠・不安などの改善につながっていくのです。

まとめ
その「強い刺激」、本当に必要ですか?
強い刺激を「効いてる感じがする」と感じるのは一時的な脳の反応であり、根本的な改善にはつながらないことも多いのです。
むしろ、身体にとってはやさしい刺激のほうが安全で効果的なケースがほとんど。
心と体が安心してリラックスできる環境こそ、自律神経の働きを整え、慢性的な不調を改善へと導く鍵です。
「強い刺激をしないからこそ、安心して通える整体院」
それが、私たちの理念です。
情報ソース(公的・信頼性の高いサイト)
日本鍼灸師会『鍼灸安全対策ガイドライン 2020年版』
https://safety.jsam.jp/_src/6408/guidelines-r2-11-28.pdf
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自律神経の乱れから腰痛、肩こりまで
大阪城東メンタルヘルス気功整体院
院長 上西 誠