“治らない緊張”の裏にある心の防衛本能

人前に出ると声が震える、顔が赤くなる、心臓がドキドキする──。
頭では「落ち着こう」と思っても、体は勝手に反応してしまう。
このような あがり症(社交不安) に悩む方の多くが、「なぜ改善しないのだろう?」と自分を責めてしまいます。

しかし、心理学の視点から見ると、そこには無意識に「自分を守る心の仕組み」が働いていることがあります。
そのひとつが “疾病利得(secondary gain)” です。

■ 疾病利得とは?

疾病利得とは、「症状があることで得られる無意識のメリット」を指します。
これは意図的に「得をしている」わけではなく、心が“自分を守るため”に働かせている自然な防衛反応です。

たとえば…

緊張しているときは、人が優しく接してくれる

「あがり症だから」と言うことで、無理なプレッシャーから逃れられる

本音や怒りを抑えたまま過ごせる

こうした心理的メリットが、無意識に症状を長引かせていることがあります。
(参考:Pract Pain Manag「Assessing Secondary Gain in Chronic Pain Patients」
https://www.medcentral.com/pain/chronic/assessing-secondary-gain-chronic-pain-patients

■ あがり症における“心のブレーキ”

「失敗したらどうしよう」「評価されたいのに怖い」
このような相反する感情は、脳にとって大きなストレスになります。
もしプレッシャーにさらされ続ければ、心は“守り”のスイッチを入れ、体にストップをかけようとします。
その結果、「声が出ない」「手が震える」などの身体反応が起こるのです。

これは意識的なものではなく、脳の防衛システム(扁桃体と自律神経)によって自動的に作動します。
参考:厚生労働省「ストレスによる心身反応」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000183655.html

■ 症状が教えてくれる“心のメッセージ”

あがり症の症状は、「もう無理をしないで」「ありのままの自分でいてもいい」というサインでもあります。
症状を単に“悪いもの”とみなすのではなく、心が自分を守るために起こしている反応 として理解することで、回復への道が開けます。

大阪城東メンタルヘルス気功整体院では、こうした「心身一体の反応」を整えるために、
呼吸と身体感覚を使ったアプローチを行っています。
多次元操体法を用い、緊張や恐怖に反応する筋肉・神経のパターンをやさしく緩め、
“安心できる身体の状態”を取り戻していきます。

■ 症状の根底にある“安心の欠乏”

最新の研究では、「社交不安症」の背景には扁桃体過活動や自律神経の過敏化が関係するとされています。
参考:国立精神・神経医療研究センター「社交不安症の神経基盤」
https://www.ncnp.go.jp/mental/guide/sad.html

つまり、“あがり症”とは単なる性格の問題ではなく、脳と自律神経の過緊張 によるもの。
症状を抑えようと戦うほど、脳が「危険信号」を発して症状を強めてしまうのです。

■ 回復の鍵は「気づき」

自分の中にある“守ろうとする心”に気づくことが、症状改善の第一歩です。
「私は緊張しても大丈夫」「今の自分を責めなくていい」と心身に伝えてあげるだけで、 副交感神経が優位になり、体のこわばりが緩みやすくなります。

そして何よりも大切なのは、「焦らず、身体の声に耳を傾ける」こと。
呼吸を整え、足裏の感覚や背中の動きを感じるだけでも、
脳の興奮が静まり、“あがりの波”が穏やかになっていきます。

■ 最後に

あがり症の裏には、“守るための優しさ”が隠れています。
その心の働きに気づき、丁寧に解いていくことが、本当の意味での克服につながります。

「治そう」ではなく「理解しよう」と思えたとき、
体は少しずつ変化を始めます。
その一歩を、当院はサポートします。

🔗 参考出典

厚生労働省「ストレスによる心身反応」
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000183655.html

Pract Pain Manag「Assessing Secondary Gain in Chronic Pain Patients」
 https://www.medcentral.com/pain/chronic/assessing-secondary-gain-chronic-pain-patients

国立精神・神経医療研究センター「社交不安症の神経基盤」
 https://www.ncnp.go.jp/mental/guide/sad.html

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自律神経の乱れから腰痛、肩こりまで
大阪城東メンタルヘルス気功整体院
院長  上西 誠

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