涙のチカラ
ストレス解消の鍵は泣くことにあり
涙のメカニズム
皆さんは最近、涙を流していますか?
初めて来院された方が涙するのは、当院にとってよくあることです。
その時、「涙を流すのはストレス発散に良いので、どんどん泣いてくださいね」とお話しします。
今回は「涙」についてお話します。
涙を流す行為には、様々な種類があり、感動や恐怖の時もあるでしょう。
目にゴミが入った時にも、反応として涙が出ます。
日常でも、涙は常に出ているもので、大人ですと1日約0.6~1cc出ていると言われています。
これで目にうるおいを与え、角膜を守っているのです。
そもそも涙を流す行為は、親から教わったものではありません。
教わっていないのに、みんな涙の流し方は知っているのです。
これは自律神経による反応で、呼吸が勝手にできるように、涙の流し方も脳に組み込まれているため、反応で流すことができます。
涙と感情の関係
1歳ぐらいでは、空腹やおむつが汚れて気持ち悪いなどで大声で泣くことがあります。
ここで我慢して泣かない子はほとんどいません。
この時の涙は流すというより、ストレス反応で泣き叫ぶ感じです。
自分の思いを分かってもらうための行動ですね。
しかし、大人になるにつれて、色々な感情の抑圧や過度な責任感、人の目などを気にすることが増えるなどの要因で、涙を流す回数が減ってきます。
特に感情を抑圧することが多くなっていると、涙は出にくくなります。
すると、感情の振幅がどんどん小さくなってしまいます。
感情に揺さぶられて涙が勝手に出てくることが苦手になってしまう場合があります。
その回路を使っていないため、活性化できていないのです。
涙を出すような感情になっても、涙が出てこないということです。
普段涙腺を使っていないので、必要な時に涙が出てきません。
涙と副交感神経の関係
涙を流す行為は、自律神経の副交感神経というリラックス系の神経を活性化してくれます。
しっかり深く眠ったあとは、副交感神経が活性化して脳がリセットされ、スッキリします。
このような時は、目覚めが良いことでしょう。そのため、しっかり涙を流したあとはスッキリするのです。
日常で溜まったストレスから脳を定期的にスッキリさせるために、涙を流すことを増やしてみましょう。
その為には、感情を抑圧し過ぎないことが重要です。
今まで中々泣けない人でも、しっかりと体が緩まってくると涙は出やすくなります。
自分の感情を抑え過ぎないようになってきます。
自分の感情に素直な反応をさせてあげられるようになると、自然と涙が出てくるでしょう。
涙を引き出す方法
最初は、意識的に感動ものを観たり、昔感動した映画や自分が体験した場面の写真・思い出に浸ってみるのも方法です。
感動して泣いている人の動画を観るのも良いでしょう。
感情が動いたのなら、その思いを言葉に出しても良いでしょう。
「私辛かった…。私頑張った…。すごく嬉しかった…。すっごく感動した!!」このようなことを繰り返し行っていくことで、抑圧が少しずつ取れやすくなります。
涙を流すことを目的にスタートしても良いでしょう。
そのことで、副交感神経の活性化を図り、脳をスッキリさせてあげましょう。
涙を流すことは、元々備わっている機能です。自分なりに上手く使いこなしていけるような状態に向かってみましょうね。^^
まとめ
涙はストレス解消の重要な手段であり、自律神経のバランスを整える効果があります。
感情を抑え込まず、自分の感情に素直になることで、涙を流す習慣を身につけましょう。
定期的に涙を流すことで、ストレスから解放され、心身の健康を促進します。涙を流すことは、自分を癒し、リラックスさせる大切なプロセスです。
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大阪城東メンタルヘルス気功整体院
院長 上西 誠