お寺巡りとマインドフルネス

本日は祝日です。

今年2月から当院は祝日を休院日にしましたので、
今日はお休みですがメルマガは投稿しますね。

今日はせっかくの休日ですので、奈良のお寺を
お参りする予定です。

お寺と言えば座禅ですね。

現代の座禅と言えば、「マインドフルネス」が
思い浮かびます。

少し前から、「マインドフルネス」が、
ヘルスケアの分野だけでなく
ビジネスの分野でも注目されております。

本日は体と心の専門家として、実際にあった事例をもとに、
マインドフルネスの注意点をお伝えしたいと思います。

< マインドフルネスとは? >

マインドフルネスとは、
「今」に集中することでストレスを低下させる
「気軽な瞑想法」といってもいいでしょう。

多くの悩みは「今」ではなく過去や未来にあります。
例えば…
・あの時○○しとけばよかった
・明日××があって嫌だな

そのため「今」を生きればストレスが少なくなるというのは、
マインドフルネスに限らず
古今東西様々な形で伝えられております。

これをマサチューセッツ大学のジョン・ガバットジン教授が
「マインドフルネス」と提唱し、
そこから最近の健康志向に乗って徐々に広まってきました。

はじめは瞑想やヨガの愛好家、自然療法家などに広まり、
ストレス社会が成熟してきた昨今では、
ビジネス界も注目し健康管理に役立てようとしているところです。

詳しいやり方はここでは触れませんので、
検索していただければと思います。

< マインドフルネスの注意点 >

マインドフルネスの効果は、ストレスが低下することで、
免疫力向上・血圧や血糖値の低下・疲労軽減・睡眠の向上・
集中力や記憶力の向上・不安減少・前向きになれるなどです。

これだけを見るとよいことばかりですね。

しかし、実は危険なこともあるのです。
それが起こる確率は低いのですが、
実際に起きたときは多くの方がうろたえることとなります。

< マインドフルネスの危険な点とは? >

結論から先にお伝えしますと、
マインドフルネスは「今」に集中します。
そのため、先ほどお伝えしたように、ストレスが少なくなります。
しかし、それと同時に、
過去に抑えた感情があふれ出てきて
コントロールが効かなくなる場合があります。

例えば、怒りという感情があふれ出てきたとします。
こういう方は「怒り」という感情を抑え込んできたので、
この感情をコントロールする能力が育っていません。
そのため、自分の怒りに翻弄されてしまうのです。

車を運転しなかったら車のコントロールがうまくいかないように、
感情も抑え込んでいたものは
コントロールする能力が低下しているのです。

そのため、怒りという感情がコントロールできなくなり、
暴れだすこともあります。

これはなぜでしょうか。

実は我々は過去の出来事にストレスを感じているときには、
同時に過去の感情を抑え込んでいるのです。

そのため、マインドフルネスを行い
「今」だけに生きてしまうことで、
体はこう思ってしまうことがあるのです。

「この怒りのエネルギーは『今』出すべきだ!」

こうして、過去に抑え込んだ怒りのエネルギーが
急に出てきてしまうこともあるのです。

怒りだけではなく、
マインドフルネスを行ったら
悲しくなって涙が止まらなくなるという方もおられます。
これは、悲しみの感情を
たくさん抑え込んできたために起こることです。

このようなことがありますので、
マインドフルネスを行っている際不快な感情が湧いてきた時には、
すぐに中止することをお勧めいたします。

< 専門家のもとで >

体や心をあつかうものは、気軽なものもいいですが、
きちんと専門家について学ぶこともお勧めいたします。
最近では動画で学ぶ人も多いでしょうが、
やり方を間違ったり勘違いしたりすると、
逆に健康を損なってしまうこともあります。

マインドフルネスは瞑想法から生まれております。
瞑想の愛好家には、
「瞑想とマインドフルネスは違う」
という方がおられますが、
ここではあえてそこには触れずに進めていきます。

先ほどお伝えしました、
マサチューセッツ大学のジョン・ガバットジン教授は、
きちんと仏教指導者のもとで学んだ経験があり、
それを活かしてマインドフルネスを開発しました。

瞑想・座禅・マインドフルネスなどは、
一度はキチンと専門家に学んだ方が良いですね。

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