慢性的な痛みの意外な原因は?

「痛みが続いているのは、どこかの筋肉や関節が悪いから」
そう思っていませんか?
「痛みが続いているのは、どこかの筋肉や関節が悪いから」――そう思っていませんか?
実は、慢性的な痛みの多くは、身体の異常ではなく 脳の誤作動 によって引き起こされているのです。

慢性痛とは?
痛みが3か月以上続く状態を「慢性痛」といいます。
国際疼痛学会(IASP)では、慢性痛の原因として「脳や神経の機能異常」を挙げています。
例えば、膝の痛みを考えてみましょう。
最初は靭帯や筋肉、関節の炎症が原因で痛みが生じます。
しかし、炎症が治まった後も痛みが続くことがあります。
これは 脳が痛みを記憶し、刺激がなくても痛みを作り出してしまう ためです。
このような現象を 「中枢感作」 と呼びます。
中枢感作とは、脳や脊髄が痛みを増幅させる状態で、通常なら問題にならない刺激でも強い痛みとして感じるようになります。
メンタルと痛みの深い関係
精神的なストレスや不安は、慢性痛を悪化させることが分かっています。
実際、精神疾患を抱えている人は、慢性痛を発症するリスクが高いとされています。

うつ病の人は、慢性痛になりやすい(リスク2.2倍)
パニック障害の人は、慢性痛になりやすい(リスク3.4倍)
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の人は、慢性痛になりやすい(リスク3.2倍)
さらに、日本の成人の 5人に1人 が慢性痛を抱えているというデータもあります。痛みとメンタルの関係を理解することは、健康を守る上で非常に重要なのです。
なぜ脳が痛みを作り出すのか?
慢性痛の原因を理解するためには、脳の神経ネットワークの働きを知る必要があります。
痛みを感じるとき、以下の部位が関与します。
視床:痛みの信号を中継する
大脳皮質:痛みの知覚を処理する
扁桃体:感情的な反応を生み出す
前頭前野:痛みに対する認識や対処法を決定する
慢性的な痛みを抱えている人の脳では、これらの領域が過剰に活動しており、本来は痛みを抑制する神経回路が正常に働かなくなっています。
特に、ストレスやトラウマが関与すると、痛みがさらに強化されるのです。
鎮痛剤が効かない「難治性の痛み」

慢性痛の中には、鎮痛剤が効かないものもあります。
このような痛みは 「難治性の痛み」 と呼ばれます。
患者さんの訴える痛みの種類はさまざまで、
うずくような痛み
鋭い痛み
重い痛み
チクチクする痛み
ビリビリする痛み
など、多様な表現があります。
一般的な鎮痛剤は炎症を抑える作用がありますが、脳の神経回路の異常には効果がないため、痛みが治まらないのです。
痛みを和らげる方法
慢性痛を改善するには、以下のような方法が効果的です。
脳の興奮を鎮める(リラクゼーション、マインドフルネス)
自律神経を整える(整体、ストレス管理)
脳の痛みの記憶をリセットする(認知行動療法)
痛みの治療には「筋肉や関節だけを見るのではなく、脳と自律神経の状態を整えること」が大切です。

まとめ
慢性的な痛みは、単なる「身体の異常」ではなく、「脳の誤作動」が関与していることが分かっています。
筋肉や関節の問題だけにとらわれず、脳や自律神経のバランスを整えることが改善のカギとなります。
整体による施術は、脳の過剰な興奮を鎮め、自律神経のバランスを取り戻すのに役立ちます。
慢性的な痛みに悩んでいる方は、「脳の誤作動」に焦点を当てた施術を受けることで、新たな改善の道が開けるかもしれません。
慢性痛に悩んでいる方は、ぜひ一度、ご相談くださいね。
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