不安のメカニズム
現代社会の不安感

現代社会はさまざまな不安を抱える社会と言えるかもしれません。

戦争や地震、物価の上昇など、自分以外の環境からくる不安は避けようがありません。

しかし、これらの現象だけが不安の原因といえるでしょうか?

このように感じることは、何となく誰しもが経験する感覚かもしれませんよね。

今回は、不安やパニックの原因、そしてその対策について、脳の視点から考えてみましょう。

不安のルーツ:自律神経失調

言うまでもなく、「不安」は「ストレス」に繋がります。

それが大きな自律神経失調になってしまう原因でもあります。

不安やストレスを理解することで、自律神経失調を防ぐ手がかりを得ることができるかもしれません。

脳がパニックや不安を感じるのは、扁桃体と呼ばれる部分が暴走するからと言われています。
扁桃体は脳の中央に位置し、アーモンドのような形状をしています。

当院の施術を受けたことがある人は、説明時に「扁桃体を調整します」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

扁桃体の主な機能は人の感情やそれに関連することを感じる場所です。

特に恐怖や恐れに強く関連しています。
この扁桃体が必要な時に正常に機能することは必要なことですが、勝手に暴走し始めると必要ないのに不安を感じてしまい、恐怖によるパニックの症状が発症してしまいます。

では、なぜ扁桃体が暴走するのでしょうか?

扁桃体のブレーキメカニズム

通常は扁桃体が暴走しないように、以下の2つの部分がブレーキをかけています。

・扁桃体に指令を送っている部分(大脳新皮質)
・扁桃体に体の情報を伝えている部分(内臓や筋肉)

これらのブレーキが効かなくなると、扁桃体は暴走し、症状が悪化していきます。

  1. 大脳新皮質によるブレーキ
    大脳新皮質は知識や意識的な感覚を感じる部分です。
    この機能が低下すると扁桃体が暴走しやすくなります。
    原因や理由を理解することが、不安の緩和につながると言えるでしょう。

また、意識的な感覚も扁桃体にブレーキをかけてくれます。

五感(触覚・聴覚・味覚・視覚・嗅覚)を通じて心地よい刺激を受けることで、扁桃体の暴走を防ぐことができます。

  1. 内臓や筋肉によるブレーキ
    筋肉や内臓感覚は大脳新皮質ではなく、主に脳幹や小脳に伝えられます。

これらが緊張していると、扁桃体にも緊張感が伝わり、誤った危機感を生じさせ脳の誤作動を引き起こすことあります。

平衡感覚も扁桃体に影響を与えます。
不安のある人がふらつきやめまいを感じるのはこのためです。

扁桃体へのブレーキをかける方法
扁桃体に指令を送っている大脳新皮質の対策

五感を活用しましょう
・心地よい触感や音、味、香り、視覚刺激を通じて感じることが大切です。
ですが、食べる食物には注意が必要で、砂糖やカフェインを摂りすぎないようにしましょう。

知識を深めましょう
・不安の理由や原因を理解することで、不安を緩和することができます。

扁桃体に体の情報を伝えている部分の対策

筋肉をほぐそう
・軽い運動やストレッチ、ウォーキングなどで筋肉をほぐすことが扁桃体の暴走を防ぐ助けになります。

リラックスの習慣を取り入れよう
・ぬるま湯の入浴、足湯、白湯の摂取、腹式呼吸などが内臓や筋肉の緊張を和らげ、扁桃体の暴走を鎮めてくれます。

これらの対策を実践することで、扁桃体にブレーキをかける能力が向上し、パニックや不安に苦しむことが少なくなるでしょう。
少しずつ取り入れてくださいね。

まとめ

不安やストレスは現代社会で避けられないものですが、そのメカニズムを理解し、適切な対策を取ることで、自律神経失調を和らげることが可能です。
脳の機能や身体の状態に意識的にアプローチすることで、不安を軽減し、より健康的な生活を送るようにしましょうね。

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自律神経の乱れから腰痛、肩こりまで
大阪城東メンタルヘルス気功整体院
院長  上西 誠

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