脳の記憶
- 2015/8/4
- 私の考え
先日の事です。
ある患者さんが、1年ぶりにタバコを吸ってしまった告白してくれました。
タバコとは怖いものですね。
1年経てば、禁煙成功と普通思うものですが、1年振りに1本吸うだけで、元の木阿弥になってしまったわけです。
私自身は、30年程前にあまり苦労せずに禁煙に成功しましたが、タバコ歴が長いとそんなに簡単にはいかないもののようです。
これはタバコだけに言えるものではありません。
脳にその記憶が刻み込まれると、何でも同じです。
例えば、「不安」に対しても同じことが言えます。
当院の例でいうと、不安神経障害になり、何に対しても不安を感じる方がいました。
通院の結果、自身の努力や施術の効果により、不安を感じない状態になり、自分ですっかり治ったと確信されました。
ですが、定期的に心身のケアもしないで、ストレスのたまる日常を過ごしているうちに、また不安感が出てきてしまい、来院されるようになりました。
これは脳に刻み込まれた、不安への道が消えていないからです。
この道は薄くなることはあっても、消えることはありません。
不安神経障害だったころの記憶が、薄れることはあっても、無くなるわけではないからです。
ならば、一生不安感は消えないのかとガッカリする方もおられるかもしれませんが、こう考えたらどうでしょうか?
タバコもストレスを掛らないようにして、別の事で発散していれば、吸うことはなかったと言われていました。
それと同じで、ストレスに対するケアが出来ていれば、不安感も出てきにくくなります。
改善後も、日頃の心身のケアを大切にしてくださいね。^^