自分を変えるための土台作りとは?

子供時代の記憶ですが、周りの大人はみんなしっかりしていて、些細なことでは動じないように見えていました。

自分も大人になれば自然とそうなうものかと思っていましたが、残念ながら全然動じない大人になれず、自分にがっかりしたと共に、周囲の人の強さを羨んだものです。

その後心理学を学ぶようになり、自分は土台がしっかりと確立していないことに気付きました。

これまで学んだことや経験から、まずは心の土台を確立させる必要がある事に気付いたのです。

土台がしっかりできなければ、不安定な基礎工事の上に建物を建てることと同じです。

今回は心の土台を作ることに関して書いてみたいと思います。

心の土台を確立させるには「自己肯定感」を上げるのが大切だと言われています。

自己肯定感が上がることによって得られることをいくつか書いてみましょう。

・人からどう言われても気にしない
・人の顔色を探らないで生きられる。
・失敗しても引きずらない
・自分をしっかり持てるので他人に引っ張りまわされない等々
・相手の気持ちを受け止められる

このように、ありのままの自分を価値あると思えるのが自己肯定感です。

では、ありのままの自分とはなんでしょうか?
自分を3つに分けて考えてみます。

・Bing(ビーイング) 
自分という存在そのもの
・Having(ハビング) 
自分の持っているもの・獲得したもの(例 お金や地位など)
・Doing(ドゥイング) 
自分の行動や行為(例 仕事を頑張っている・人に優しくできるなど)

この中で一番大事なのはBingです。
HavingやDoingなど条件付けで褒められていると、自分の存在に自信を持てなくなり自己肯定感がさがることになります。

持っているものや行為が認められているだけでは、自分の存在自体を評価されてない気持ちになるわけです。

その気持ちは、自己肯定感を低く感じさせます。
もし、結果を出せないと自分は価値がない、持っているものを失うと自分の存在を否定される気分になってしまいます。

人は常に良い結果を得られることはできません。
常に勝ち続けたり、成功し続けたりすることは不可能です。

要するにHaving(ハビング)やDoing(ドゥイング)は常に得られないこともあるということです。
常に勝ち続けたり、成功を続けられない時もある、不安定なものです。

もし、悪い結果になりそれを失ったときに自信を無くし、自己肯定感が低くなるというわけです。

これらのように、ハビングやドゥイングでは自己肯定感を高めることはできなません。

その点、ビーイング(存在)が確立されていると失敗したり持っているものを失っても落ち込むことはあっても、気分を切り替えて失敗を経験として次に生かす考え方が出来ます。

このことからビーイングを高めることが、自己肯定感を確立することにつながるのが分かります。

ではどうすれば自己肯定感を高めることができるでしょうか?

自己肯定感を上げるためには自分の感情を受け入れることが必要だと言われています。

悲しい、寂しい、つらいなどネガティブな感情も蓋をせずに受け入れます。

この中で大事なのは、どんな感情を感じても良いとも悪いともジャッジしないことです。

どんな感情でもそれが自分なのだから、受け入れてあげるようにします。

自分の中に存在している幼少時の自分をイメージしてみましょう。

その幼少時の自分が寂しい、悲しいと泣いているなら、しっかりと抱きしめながら「寂しいんだね。悲しいんだね」とその気持ちを寄り添ってあげてください。

それを続けることが出来れば、自分の存在を意味するビーイングが育ち自己肯定感を高めることができるようになります。

お試しくださいね。

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