本当に運が悪いですか?

悲劇の主人公

オリンピックの開会式は微妙でしたが、
選手の皆さんは大活躍してますね。

活躍している人がいる半面、期待されていたのに
結果に繋がらなかった方もおられます。

私の考えですが、これを経験にして今後に
生かせられたら、決して今回の結果は失敗ではないと思います。

普通の社会の中でも失敗すると「いつも自分は運が悪いんだ」と嘆く方もおられます。

皆さんのまわりにも、「悲劇の主人公」はいませんか?

ストレスの観点から「悲劇の主人公」とは、
他人から見たら大したことが無いのに、
不幸、可哀想アピールが過剰な人の事を指します。

似た表現には「被害妄想」「自己否定」があります。

 

「悲劇の主人公」アピールをする人は、
ストレス過多の状態で、危険かもしれません。

なぜなら、ストレス過多で疲労感が多いときは、
自律神経の活動が低下して自己防衛が強く働き、
マイナスの思考になりやすいからです。
このようなときは、まわりを巻き込んで、
人間関係が崩れることがあります。

< 悲劇の主人公の特徴 >

・ナルシスト、自己中心的、プライドが高い
惨めな思いをしたり、指摘・注意されたりすると、
「なんで自分だけ辛い思いをするんだ」
「自分ってなんて可哀想なんだ」
「誰も私の事を分かってくれる人がいないんだ」
などの思考に陥り、悲しみや怒りの感情が出て、
精神的ストレスが高まってしまいます。

 

・かまってちゃん、SNSの更新頻度が高い、過去をよく振り返る
悲しみや怒りの感情が大きいときは、誰かに相談して、
話を聞いてもらうだけでもストレスの軽減になりますが、
味方になってくれる人に過剰に接触を求め
依存しやすい傾向があります。

話す内容も、問題や悩みを解決、解消しようと言う話ではなく、
自分がどれだけ傷ついたか、不幸かの
可哀想アピールだけになってしまいます。

 

・人間不信、落込みやすい、被害者意識が強い
自分の辛さは、誰にも分かってくれないんだと思い込み、
人を信用しなくなり、孤立していきます。
頼りにしていた人が、たまたま素っ気ない態度や淡泊な返事をすると、
過剰に落ち込み困らせます。

 

< 悲劇の主人公となる原因 >

・体調不良、ストレス過多、自律神経の乱れ
体、気持ちが強い人でも、
睡眠不足、ストレス過多では、 ポジティブにはなれません。

・自己肯定感が低い、ネガティブ自己イメージ
自分の評価を間違えて、謙虚過ぎたり、
失敗した事だけに執着したりしています。

・他者承認欲求が強い
満たされない不満を他人の評価基準で満たそうとしています。

 

< 悲劇の主人公にならないための対策 >

1.生活リズムを整える
・睡眠時間の確保
睡眠時間には個人差がありますので、
自分の最適な睡眠時間を確保しましょう。

・栄養が偏らない食事
糖質、脂質、タンパク質をバランスよく摂りましょう。

・適度な運動
ウォーキング、ラジオ体操、ヨガ、ストレッチなど、
体を動かしましょう。

・リラックスする時間の確保
瞑想、読書、イメージングをする時間を持ちましょう。

 

2.思考の癖、思い込みを理解する
出来事に対する自分の思考の癖を分析してみましょう。
事実と自分の思い込みにズレはないかを確認しましょう。
一人でやるのは難しいので、
専門家や当院の担当の先生に相談してみてください。

3.他人は他人、自分は自分
人と比べず、自分を認め、感謝の気持ちを高めましょう。
他人を思いやれる人は、自分自身をも思いやれます。

 

< まとめ >

うつ傾向やストレス過多の状態の時は、
多くの方が「悲劇の主人公」に陥りやすいです。
身近な人がこの様な状態になると、自分も疲れてしまいます。

距離を取れる相手なら、距離を取って回避しましょう。
難しい場合は、専門家にお願いしましょう。

自分にその傾向が出ているのであれば、ゆっくり体を休め、
自分がリラックスする時間を多く取りましょうね。

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