集中力はありますか?

先日のことです。
ある患者さんが”集中力がついてきました”と話してくれました。

「体調がよくなってきたので、本来の自分の能力が戻ってきてるのですよ」と答えましたが、
こんなことは珍しいことではありません。

ここで集中力について、少し詳しく書いてみますね。

家事や育児、仕事や勉強を行うとき、
集中力が続かないことがあります。

そんな時は自分を責めずに、今の脳の状態を把握しましょう。
すると、「自分の脳頑張っているな!」と
許せるのではないでしょうか。

< 脳の情報量が多過ぎる >

集中力を持続するには、脳はたくさんのエネルギーを使います。

脳内には、無意識領域の脳と意識領域の脳があります。
私たちが感じているのは、
意識に上ってきたほんの少しのものだけです。
ほとんどの情報は無意識に入っていき、
そこで処理されています。

例えば、電車に乗っている時斜め前に座っていた人の洋服を、
3時間後にハッキリ覚えているでしょうか。
ずっと目を閉じていなければ、
目にはその方の洋服の映像は入ってきているはずです。
だけど覚えていない。
これは、無意識で情報を処理しているからです。

このように、日々の生活の中でのほとんどのことが、
無意識により情報処理されているのです。
この情報処理にも脳の大量のエネルギーが使われています。

その上で、意識的な情報を処理することになるのです。
何かに意識を向け注意を払っていることが「集中」となります。
ぼんやりではなく、しっかりとした意識。

先ほどの例えだと、
斜め前の人の洋服が自分が欲しかった洋服だとすると、
3時間後でもほぼ覚えているでしょう。
そこに意識が向いていて、
集中力がアップしていたので覚えているのです。

脳には意識と無意識の両方の膨大な情報が入っているので、
それだけでも疲弊しやすいです。
現代では、パソコンやスマホなどによる
目からの情報もかなり多いのです。

さらに、睡眠不足やストレス・業務量が増えたりすることで
情報量過多となった場合は、
脳のエネルギーは残っておらず処理が追いつきません。

この時に、「集中力」は
低下したり続かなくなったりといった状態になります。

< 集中力を高めるには >

脳のエネルギー不足によって集中力が続かないとき、
対策として先ず始めるところは睡眠です。

睡眠をしっかり取ることによって、脳が休まります。
寝ないと、意識・無意識の脳は
活発に動いている状態になっている訳です。

そして、脳のエネルギーを多く使ってしまうのが、
スマホやパソコンになります。
光による刺激も多く入ってきます。
さらに、インターネットで次から次へと記事を選びボタンを押す作業は、
選択と決断の連続で脳が疲弊します。
スマホを使う時間を減らしましょう。

また、複数同時に作業するのをやめましょう。
考えごとをしつつ、スマホを見ながらご飯を食べて、音楽を聴く。
もう4人に同時に話しかけられるようなものです。
やめましょう。

ストレスが多くなっている時は、思考や感情がうごめいています。
そして、筋肉はこわばります。
この時には、集中力を発揮するエンジンは残っていません。
先ずは、筋肉のこわばりを緩め、ストレスから遠ざかりましょう。

集中力を維持するためには、脳を疲弊させないことです。

集中力が続かないのは、自分の意志が弱いからだと思わず、
脳の状態を理解してあげてくださいね。

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