前回は子供に愛情を注ぐ大切さを説明しましたね。

でも口で言うほど愛情を常に注ぎ続けるのは大変です。

私も子供が1人いますが、今は大人になったものの

小さいころは大変でした。
言うことは聞かないし、
時間がない時に限って余計なことをしてこちらを焦らせます。

そんな時に心に余裕をもって…などと思いますが、
余裕がないからイライラするのであって、
余裕があったらそもそもイライラしません。
本当は愛情を持って育てたい、
でもなんかイライラすることも多い。

 

こんな時、どうしたらいいのでしょうか?

 

この答えにはなりませんが、
あるラットの実験で面白い結果が出ていますので
それをお伝えさせてください。

 

実験:
1日15分、赤ちゃんラットを母親ラットから引き離します。
15分後、赤ちゃんラットを母親ラットのそばに戻します。

すると、いつも以上に母親ラットが赤ちゃんラットを舐めます。
この状態を数週間続けます。

その結果、ずっと母親のそばにいる赤ちゃんラットと比べても
引き離されたラットの愛着は何ら問題ない状態だったそうです。

つまり、たまには子どもと離れた方が、
母親は子供にいつも以上に愛情が湧き、
その愛情を子供は感じて
愛着形成がされるということが推測されます。

 

もちろんこれはラットの実験ですので、
全てが人間に当てはまるかは疑問ですが、
人間も同じような気がします。

つまり、あまり子供にべったりですと、
愛情にメリハリがなくなるのかもしれません。
1日のうち、少しの間は子供から離れて
自分自身のために時間を使うことが必要な気がします。
そして「あの子、大丈夫かしら」と思うぐらい時間が経つと、
愛情がわき上がってくるのでしょう。

「子供のために」と思いすぎて自分を犠牲にしすぎると、
ストレスを強く感じます。
すると自律神経は生命の危機を感じて
交感神経のスイッチが入ります。

交感神経のスイッチが入ると、
交感神経の感情である怒りやイライラや
不安を感じやすくなります。

通常父親は、昼間は外で仕事をしているので
家に帰った時に子供の顔をみて癒されたりしますが、
母親は1日中、つきっきりの方も多いですから
夜には愛情よりもイライラや疲れを
感じている方も多いでしょう。

私は男性なので母親の気持ちは推測でしかありませんが、
ラットの実験を知った時、
なんとなくシックリ来るものを感じました。

愛着形成はストレス抵抗力を高めるため、
うつや自律神経失調症になりにくくなりますので
お伝えさせていただきました。

 

関連記事

2024年4月
« 3月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
ページ上部へ戻る