大切な人を支えているあなたへ

うつ改善を焦らない理由

 

このブログをご覧になっている方の中には、
ご自身がうつや自律神経失調症で困っていないが、
大切な人がうつや自律神経失調症で困っていて、
それを何とかしようとがんばっている方も多いと思います。

ここでは、そのような方を
「うつサポーター」
と呼びたいと思います。

今回はこのうつサポーターをされている方への記事になります。

 

< サポーターには余裕が必要 >

長い間うつをサポートするのはとても大変です。
理由は2つあります。

1.うつは時間とともに良くなってはいかない。
2.うつにはサポーターの存在がとても重要。

では、それぞれを説明していきます。

 

1.うつは時間とともに良くなってはいかない。

うつは、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、
少しずつ良くなっていくものです。
風邪などの病気や骨折などのけがのように、
日を追うごとに良くなってはいきません。

そのため、うつサポーターは
「ケアーの仕方や接し方が間違っているのではないか?」
「また、最初からやり直すのか」
と思ってしまいます。

余裕があると、そこで調べたりする時間や体力がありますから
対策が取れます。
余裕があれば、気を持ち直すこともできます。

逆に余裕がないと、
どうしたらいいのか分からなくなってしまい
サポートを投げ出したくなってしまいます。

 

2.うつにはサポーターの存在がとても重要。

うつは治る過程で心身ともに依存するときが必要です。
多くの場合、うつサポーターに依存することとなります。

この時、サポーターの方に余裕がないと
うつの方に対して怒ったり、無視したりしてしまいます。

実はうつの方には、これが「この世の終わり」ぐらい
大きなストレスに感じてしまいます。

「見捨てられるのではないか…」
「私の存在が迷惑になっているんだ…」
など、否定的に考えてしまい症状が悪化してしまうのです。

サポーターの方も人間なので、
虫のいどころが悪い時もありますからしょうがないのですが、
心身ともに余裕がないと、このようになってしまいがちです。

したがって、余裕を持つためにも
サポーターの方も心身のケアーを十分にする必要があるのです。

 

< 依存していいのか? >

サポーターの方の中には、
「そもそも大人なのに人に依存していいのか」
「依存させてうつの方を弱くさせているのではないか」
と思う方もいらっしゃいます。

しかし、足を骨折したらギブスをはめて足を守ります。
この時、ギブスに依存してダメだとは言いませんよね。

 

病気やけがは治る過程で
必ず依存することが必要となります。
一度依存して、治り始めたら
そこから少しずつ自立に向けていくのがセオリーです。

そのため、最初はうつの方を十分に依存させてあげてください。
依存される方は大変ですが、
そのためにもご自身のケアーは大切になさってください。

 

また、一生懸命にがんばりすぎないことも大切です。
たまには手を抜きつつ、
長い間うつの方を見守ってあげてくださいね。

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