「あがり症」の代表的な症状をご覧いただきたいと思います。

■動悸が激しくなる

■顔が赤くなる

■目が泳ぐ

■表情がこわばる、自然に笑えない

■汗が出てしまう

■声や手足が震える

■どもってしまう

■のどが渇く

こうした症状は、血液中のノンアドレナリン値が上昇して起こります。自律神経のうちの交感神経が優位になることが要因なのですが、不安や恐怖を感じた時に起こる人間の正常反応です。

ではなぜこうした反応が起こるのでしょうか。それは人間の自己防衛本能が働いているから。何か物が飛んできた時にサッとよけるといった物理面だけでなく、脳は精神面からも生命を守るために働くのです。

つまり「あがり症」によるさまざまな身体症状は、すべて防衛本能がもたらした体へのアラームといっていいでしょう。 人前に立つと緊張するのは「恥をかきたくない」「失敗したら自分の評価が下がってしまう」といった感情が要因であることがほとんど。人は他人から「好かれたい」「認められたい」「評価されたい」という欲求があるものですから、それが損なわれるかもしれないと感じた瞬間、防衛本能が働くのです。

とはいえ、生まれた時からそうした防衛本能が働くわけではありません。たとえば小学校時代、クラス発表の時に失敗して笑われたといった自尊心が傷つけられた経験が、防衛本能を働かせます。

そのため、緊張の度合いが人によるのも、過去の経験に由来します。個々人によって危険と感じるレベルが違うため、極端に緊張してしまう人は危険レベルが低い段階でも防衛本能が働く体になってしまっているのです。

ここまで説明してきたようにあがり症は本能ですから、「あがり症」を改善することはできても全く緊張しない状態にすることはできません。

 

またよく「場数を踏めば治る」と言われますが、少しニュアンスが違います。場数を踏むことは、人前に立つことに慣れるためには重要でしょうが、完全に緊張しなくなることにはつながりません。むしろ場数を踏んでも、環境や状況が変わればまたあがります。

要するに、あがり症は人間にとって当たり前の反応だと思えばよいのです。

ではどうすれば良いのでしょうか?

人前で話すトレーニングで効果が出る方もいますが、そのトレーニングで心が折れる方も沢山おられます。

私がお勧めするのは、上記で説明した反応を自然と抑える方法です。その反応を抑えることが出来れば、良い意味でいざという時に開き直りやすくなるのです。

心理療法と気功、整体を組み合わせれば、その反応を抑えることは可能です。

ぜひお試しくださいね。^^

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